台湾、軽症7割超 有望薬「レムデシビル」で3人が解熱=コロナ対策本部

【政治】 2020/03/26 19:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾大の張上淳教授=中央感染症指揮センター提供

台湾大の張上淳教授=中央感染症指揮センター提供

(台北中央社)新型コロナウイルスの感染対策に当たる中央感染症指揮センターは26日、記者会見を開き、専門家代表を務める台湾大の張上淳教授が台湾の感染者の分析結果について報告した。25日までに感染が確認された235人について、7割以上が軽症だと説明。また、治療薬として有望視されている抗ウイルス薬「レムデシビル」で3人に解熱の効果が見られたとした。

235人のうち、197人が海外での感染で、国内で感染したのは38人。感染者の年齢は4~88歳と幅広いが、世代別では20代が84人で最多となり、次に多かったのは30代だった。海外では高齢者の感染が多い傾向が示されているが、これについて張氏は、台湾では海外での感染が多数を占めているとし、旅行や留学で海外に行く若者が多いためだと説明した。海外で感染した人の渡航先は、初期はアジアが多かったが、直近では欧米が増え、国別では米国が最多で21%を占め、英国16%、フランス10%が続いた。

感染者のうち、軽症者は173人と7割強を占める一方で、いまだに205人が隔離の上、入院している。理由として張氏は台湾では3回の検査で陰性を示した患者のみ隔離を解除する措置を取っていることを挙げ、検査に長い時間を要すると指摘。入院期間中、大多数の患者の容体は安定しているが、ウイルスが完全に体外に排出されるのにも比較的長い時間がかかるという。

海外ではマラリアに効果がある「キニーネ」の構造を基にした薬が新型コロナウイルスの体外への排出を促進する働きがあることが報告されていると言及。同センターの専門家チームは、軽症患者に投与することで効果が得られると考えているという。

(陳偉テイ、余暁涵/編集:楊千慧)