2・28事件から73年 政治档案、蔡総統が1カ月以内の機密解除を指示/台湾

【政治】 2020/02/28 14:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
2・28事件の記念式典であいさつする蔡総統

2・28事件の記念式典であいさつする蔡総統

(台北中央社)当時の国民党政権が市民を弾圧した1947年の「2・28事件」から73年を迎えた28日、記念式典が台北市の二二八和平公園で行われた。出席した蔡英文総統はあいさつで、過去の権威主義的な統治の下で行われた人権侵害やその結果の真相究明などを目指す「移行期の正義」を引き続き推進していく姿勢を示した上で、対象となる政治档案の機密解除を1カ月以内に終えるよう国家安全局に指示したことを明らかにした。

2・28事件は1947年2月27日、官憲が台北市内の路上で闇たばこを販売していた女性に暴力を振るったのを発端に、同28日以降、抗議デモが台湾全土に広がり、軍隊がデモ隊を武力鎮圧した事件。多数の死傷者・行方不明者が出た。

蔡総統は、移行期の正義を進めていく上での3つの原則を発表。(1)専門委員会が優先的に処理した政治档案の中で、すでに機密解除が完了し、公文書管理当局に移行された分は「最大限に公開、最小限に制限」の原則で社会に公開(2)現時点で専門委の調査に合わせて収集・選定した政治档案の機密解除を、ごく一部を除いて1カ月以内に完了させることを国家安全局に指示(3)人権教育の推進継続――を挙げた。

式典は二二八事件基金会や二二八国家記念館、台北市政府が主催。蘇貞昌行政院長(首相)や游錫コン立法院長(国会議長)、柯文哲台北市長、徐国勇内政部長(内相)らも出席した。(コン=[方方]の下に土)

(温貴香/編集:名切千絵)