安倍首相、台湾WHO参加を支持 蔡総統や外交部が感謝 他国も声援

【政治】 2020/01/30 17:24 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
30日午後、総統府(台北市)で談話を発表する蔡英文総統

30日午後、総統府(台北市)で談話を発表する蔡英文総統

(東京中央社)新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、安倍晋三首相は30日、世界保健機関(WHO)に台湾が参加することの必要性を強調した。これを受け、外交部(外務省)の欧江安報道官は同日、謝意を表明し、日本との情報交換や防疫に向けた連携を引き続き強化したいとの考えを示した。台湾のWHO参加を巡っては、カナダのトルドー首相も支持を表明した。

蔡英文総統は30日午後、総統府で談話を発表し、日本や米国、カナダなど、台湾への支持を示した国々への感謝を述べた。台湾は世界に貢献する能力と責任があるとし、WHOに対し、政治的な要素によって台湾を排除しないよう訴えた。

WHOは専門家による緊急委員会を22日と23日に開催。30日には2回目の会議を開く予定だが、台湾はいずれにも招かれていない。台湾ではすでに8人の感染者が確認された。

安倍首相は30日の参議院予算委員会で、台湾がWHOから排除されていることについて意見を求められると、「わが国は従来より、国際保健課題への対応に当たっては、地理的空白を生じさせないべきだと考えている」と言及。中国を念頭に「政治的な立場において、『この地域は排除する』ということを行っては、地域全体を含めた健康維持や感染の防止は難しい」と述べ、日本政府の立場を引き続きWHOに主張していく姿勢を示した。

また、カナダのトルドー首相は現地時間29日の国会答弁で、WHOへの台湾のオブザーバー参加を支持する姿勢を初めて表明した。台湾がWHOの会議でオブザーバーの役割を担うことは、国際的な健康コミュニティーに最大の利益をもたらすとの立場を示し、議員たちから大きな歓声を浴びた。

中華民国(台湾)と外交関係を持つカリブ海の島国、セントルシアは30日までに、台湾の参加を求める声明文をWHOに送った。

(楊明珠、陳韻聿、胡玉立、江今葉、葉素萍、温貴香/編集:楊千慧)