国産600トン級巡視船、就役間近 蔡総統が「安平」と命名/台湾

【政治】 2019/12/06 19:34 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統

蔡英文総統

(高雄中央社)台湾が自主建造した600トン級巡視船の命名式が6日、南部・高雄市で行われ、式典に出席した蔡英文総統によって「安平」と名付けられた。進水式は来月になる見通し。完成後は海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の南部地区機動海巡隊に配備される。平時は南方海域の水産資源保護や領海警備などの任務に就き、有事には戦力として活用することが可能という。

同署艦隊分署によると、600トン級巡視船は海軍のコルベット「沱江」をベースに同署向けの改良が施されており、海軍の通信、武器システムを一部搭載できるように設計されている。計12隻建造され、2027年までに順次引き渡される予定。

命名式が行われた中信造船高鼎工場では同日、35トン級巡視艇2隻と多機能艇の進水式も行われた。いずれも高速で小回りが利くメリットがあり、近海における不審船の駆逐や海難救助などに適している。このうち多機能艇は離島の金門や馬祖の海巡隊に優先的に配備され、越境してくる中国船の取り締まりなどに当たる予定。

蔡総統は、政府は昨年、426億台湾元(約1520億円)の予算を編成し、10年内に141隻の船艇を国産するプロジェクトを始動させたと述べ、安全性と効率の向上に自信を示した。

(程啓峰/編集:塚越西穂)