(台北中央社)台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会と日本側の日本台湾交流協会は2日、海洋協力について話し合う「台日海洋協力対話」第4回会合を台北市で開催した。捜索救助協力や海洋の科学的調査などに関して率直な意見交換が行われた。
外交部(外務省)によると、中心的な議題の一つとなる漁業分野では、ウナギの稚魚の輸出入透明化や漁船の違法操業取り締まり、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)周辺海域の漁業秩序に関する「台日民間漁業取り決め」の適用水域などが議論された。双方の主張が対立する沖ノ鳥(日本名:沖ノ鳥島)周辺海域の操業ルールについては「双方の認識にはまだ隔たりがある」としたが、引き続き対話を続けることで一致したという。
台日海洋協力対話は2016年に東京で初会合が開かれて以来毎年、台北と交互に開催。昨年の第3回会合では海洋科学分野や密輸・密航対策での協力に向けた2件の覚書が交わされた。来年は東京で行われる。
(侯姿瑩/編集:塚越西穂)