中国の台湾個人旅行停止 国民党が政府批判「解決能力がない」 政府は反論

【政治】 2019/08/14 14:54 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
大陸委員会の邱垂正報道官

大陸委員会の邱垂正報道官

(台北 14日 中央社)中国が台湾への個人旅行を停止した問題で、野党・国民党は13日、党職員を通じて中国側に個人旅行再開を望む考えを表明したことを明らかにした。報道資料では「政府は口からでまかせを言うだけで、お手上げ状態で、問題を解決する力はない」と蔡英文政権を批判した。

中国は今月1日から、47都市で認めていた台湾への個人旅行の許可証の発行を全て停止した。台湾は来年1月に総統選、立法委員(国会議員)選の同日選挙を控えており、これを見据えた措置だとみられている。中国は今回の決定を「現在の両岸(台湾と中国)関係を考慮」したものだと説明している。

国民党によると、呉敦義主席(党首)のもとには宿泊業者や観光業界から陳情が数多く寄せられていたため、職員を中国に派遣して中国側との意思疎通を図ったという。

台湾の対中国大陸政策を担う大陸委員会の邱垂正報道官は同日、取材に対し、「(台湾への個人旅行停止は)中国大陸の責任を問うべきであり、どうして台湾の責任問題にするのか」と国民党の批判に反論。国内旅行を奨励する事業など各方面で対策を取っているとし、観光業の損失軽減のための取り組みをアピールした。さらに、中国大陸こそが一方的に両岸(台湾と中国)の取り決めを毀棄し、人々の正常な交流を遮断した発端だと強調し、台湾内部の社会分断を進め、選挙に介入する中国共産党のやり方を非難した。

(沈朋達/編集:名切千絵)