台湾の農業技術団、友好国セントルシアのバナナ産業を後押し

【政治】 2019/07/18 15:10 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
セントルシアのバナナ集荷場を視察する(右から)同国のシャスネ首相、蔡総統ら

セントルシアのバナナ集荷場を視察する(右から)同国のシャスネ首相、蔡総統ら

(セントルシア 18日 中央社)外遊中の蔡英文総統は17日、最後の訪問国となるセントルシアで、アレン・シャスネ首相と共に輸出向けバナナの集荷場を視察した。バナナは同国の主要輸出品だが、その成功の背景には、同国に駐在する台湾の農業技術団の活躍があったという。

同技術団のメンバーは5人。各国交締結国に駐在する台湾の技術団の中で最年少だという。団長の鄭仕隆さんによると、セントルシアで栽培されるバナナは小ぶりだが、ちょうど英国が定める学校給食の規格に適合している。

だが、欧州連合(EU)が新たなバナナ輸入制度を導入したことで、世界基準の農業認証「グローバルGAP認証」(GGAP)の取得が不可欠となった。そこで技術団はバナナ農家が認証を取得するのをサポート。これによって価格も安定し、英国向けのバナナを栽培する農家も192人から300人以上に増加した。

鄭さん一行はこのほか、台風で壊滅したバナナ園の復旧を手伝ったり、その間農家の収入が絶えないようにスイカ栽培を指導したりしてきた。また、暴風雨による全滅を避けられるように風に強い低めのバナナの木を台湾から取り寄せて現地で栽培するなど、バナナ園の改善にも工夫を凝らした。

蔡総統らに同行したエゼキエル・ジョセフ農業相は、同国は昨年熱帯暴風雨に見舞われたが、両国間の協力を通じてバナナの輸出量は直近5年間で最多となったと述べ、台湾の支援のおかげで農村における就業機会が増加し、農民の収益も安定したと喜びを示した。

蔡総統は今回の外遊で、外交関係を持つカリブ海4カ国を訪問。帰路は経由地の米デンバーで2泊し、22日に帰国する。

(温貴香/編集:塚越西穂)