台北・上海両市長、異口同音に「両岸は一つの家族」/台湾

【政治】 2019/07/04 19:23 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「2019台北上海都市フォーラム」の開会式で握手をする柯文哲台北市長(左)と応勇上海市長

「2019台北上海都市フォーラム」の開会式で握手をする柯文哲台北市長(左)と応勇上海市長

(上海 4日 中央社)台北市と中国・上海市の交流を目的とした「2019台北上海都市フォーラム」(台北上海双城論壇)が4日、上海市内で開かれた。柯文哲台北市長は「両岸(台湾と中国)は一つの家族」で、互いに認識、理解、尊重、協力、了解し合う5つの「相互」が必要とする理念を改めて示した。

同フォーラムは両市が2010年から毎年持ち回りで開催しており、今年で10回目。過去にも「両岸は一つの家族」と繰り返し発言してきた柯氏。両岸の平和的発展は双方の人々の共同の願望であるとし、すぐに溝が埋まらなくても相互協力や交流には影響しないと強調した。上海市の応勇市長もこれに呼応し、「両岸は一つの家族」の理念に基づく交流深化に期待を示した。

柯氏の訪中日程は3~5日の2泊3日。今回は5日に江蘇省昆山市を訪れる異例の日程が組まれ、注目が集まっている。同フォーラムに出席する台北市長が上海を離れるのは初めて。昆山市には中国を拠点とする台湾企業が多く集まる上に、中国が上海市を中心に推進する長江デルタ一体化計画の主要都市でもある。昆山訪問は中国側から提案されたといい、柯氏は中国側が指定した10人余りの台湾企業関係者との座談会や食事会に臨む予定。交流の対象を現在の2都市から「北台湾」と「長江デルタ」に拡大する意図があると見なされ、来年1月に実施される台湾の総統選への出馬が取り沙汰される柯氏の動向やこれを巡る中国側の思惑に関心が寄せられている。

このほかにも、柯氏が台湾に戻る前に上海市内のホテルで国務院台湾事務弁公室の劉結一主任(閣僚)と対面する見通しも伝えられている。柯氏は2017年のフォーラムでも、同じタイミングと場所で当時の張志軍主任と面会した。

(陳家倫/編集:塚越西穂)