次期総統選 野党・国民党の予備選候補者5人が政見放送/台湾

【政治】 2019/06/26 14:09 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
政見発表の前に手をつないで団結を演出する(左から)朱立倫氏、郭台銘氏、呉敦義主席、張亜中氏、韓国瑜氏、周錫イ氏

政見発表の前に手をつないで団結を演出する(左から)朱立倫氏、郭台銘氏、呉敦義主席、張亜中氏、韓国瑜氏、周錫イ氏

(台北 26日 中央社)来年1月の次期総統選で政権奪回を目指す最大野党・国民党は25日、公認候補を決める党内予備選で候補者による政見発表会を実施し、立候補した5人が憲政、外交、両岸(台湾と中国)、国家安全などについて持論を展開した。

5人は韓国瑜高雄市長、鴻海(ホンハイ)精密工業創業者の郭台銘氏、朱立倫前新北市長、周錫イ元台北県長、張亜中・孫文学校総校長。(イ=王へんに韋)

憲政に関する議題では韓氏が、1997年の憲法改正によって、総統が行政院長(首相)を立法院(国会)の同意なく任命できるようになったことを問題視。直接選挙で選ばれた総統であっても、最高行政機関である行政院(内閣)の政策や人事に介入すべきではないとする立場を示した。また、台湾独立は大きな間違いであり、独立は戦争を招くと述べ、与党・民進党のイデオロギーはまやかしだと批判した。

朱氏も、総統が行政院長を直接任命する現行制度の問題点に言及。2000年以前には3年半だった行政院長の平均任期が同年以降は1年2カ月に短縮されたとし、改憲前の制度に戻し、内閣制を目指すべきと主張した。また、若者の政治参加や民主主義の徹底を図るためとして、選挙権年齢を20歳から18歳に引き下げることや不在者投票の実施などにも意欲を示した。

郭氏は、台湾は米国がサプライチェーンを再建する際のパートナーになる実力も、中国の路線転換をサポートする能力もあるが、適任の指導者が欠けていると指摘し、自分こそ実務経験に富み、米中との駆け引きができる唯一の人選だとアピール。民進党の目的は国民党と中華民国を滅ぼすことにあると述べ、中華民国憲法を守るためにも必ず政権を奪回すると意気込んだ。

同党の政見放送は25日のほか、29日、来月3日の計3回実施。来月8~14日には世論調査が行われ、15日に結果が発表される予定。

(王承中/編集:塚越西穂)