蔡総統、予備選勝因は青年層の支持回復=蔡陣営関係者/台湾

【政治】 2019/06/13 18:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統(左)、頼清徳前行政院長(資料写真)

蔡英文総統(左)、頼清徳前行政院長(資料写真)

(台北 13日 中央社)来年1月の次期総統選の公認候補を選ぶ与党・民進党の世論調査結果が13日に発表され、蔡英文総統が頼清徳前行政院長(首相)に勝利した。蔡陣営の関係者は勝因として、若い世代の支持を取り戻せたことを指摘している。世論調査結果を受け、頼氏や対抗馬と目される無所属の柯文哲台北市長、野党・国民党の韓国瑜高雄市長も結果についてコメントした。

蔡陣営の中心人物は蔡総統が若者の支持を獲得できた背景について、今年の確定申告で蔡政権の税制改革の成果を国民が実感できたことや、アジア初となる同性婚を認める特別法が先月成立したことを挙げた。

別の民進党員は頼氏の敗因について、独立色の濃い支持者が頼氏の足かせとなったと指摘したほか、頼氏に近い人物も、青年層に鮮明な印象を植え付けることができなかったことを認めた。

蔡総統は結果を受け、自身のフェイスブックを更新。頼氏のおかげで自身の問題点や盲点をはっきりさせることができたと感謝した上で、「一人も欠けてはならない」と党内の団結を強く呼び掛けた。

▽敗北の頼氏、蔡総統支持を約束

蔡総統に敗れた頼氏はこの日、南部・台南市で取材に応じ、卓栄泰党主席(党首)と蔡総統の双方に電話をかけ、蔡総統支持を約束したと明らかにした。香港で行われた大規模デモにも言及し、団結で来年の総統選勝利を勝ち取り、台湾を守るべきだと語った。

▽対抗馬と目される柯氏と韓氏もコメント

民進党の世論調査では、調査項目に柯氏、韓氏との比較が盛り込まれており、蔡総統の支持率は両氏を上回った。

柯市長は勝利した蔡総統へのメッセージを市議会で市議から求められると、「がんばれ」と一言。柯氏は総統選への出馬が取り沙汰されているものの、出馬表明はしていない。自身が総統選に身を投じるか否かについては明確な回答を避けた。

韓市長は取材に対し、世論調査の回答者には民進党員やその支持者が多かった可能性を指摘し、蔡総統の支持率を下回った今回の結果は自身にとって参考にできる所はあまりないとの見方を示した。同党は総統選をめぐって5人が名乗りを上げており、党内予備選の結果は7月16日に発表される。同党の職員は、郭台銘・鴻海精密工業董事長(会長)か韓氏のいずれかが公認候補に指名されるだろうと語った。

13日に発表された民進党予備選の世論調査結果では、蔡総統が35.68%の支持率を獲得し、頼清徳前行政院長(首相)を約8ポイント上回った。蔡総統は19日の党中央執行委員会で正式に公認候補に指名される。

(温貴香、葉素萍、余祥、劉建邦、梁珮綺、張栄祥、程啓峰/編集:塚越西穂)