蔡総統、中国の民主化望む 「できることがあれば力を尽くす」/台湾

【政治】 2019/06/03 18:54 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
海外の民主化運動活動家の訪問団と面会する蔡英文総統(手前右)=総統府の公式サイトより

海外の民主化運動活動家の訪問団と面会する蔡英文総統(手前右)=総統府の公式サイトより

(台北 3日 中央社)蔡英文総統は3日、総統府(台北市)で海外の民主化運動活動家の訪問団と面会し、中国の民主化を望む考えを示した。中国が民主化を推し進める上で台湾に協力できることがあれば尽力する方針をあわせて表明した。

中国で民主化を訴える学生や市民が武力弾圧された「天安門事件」は4日で30年を迎える。また、今年は南部・高雄で1979年12月に起きた言論弾圧事件「美麗島事件」から40年となる。蔡総統は、2つの事件は台湾の民主主義の発展において歴史的意義を持つと言及。2つの事件の後、台湾は民主化の道を歩み始めた一方、中国は人権と自由において未だに大きく制限されていると指摘した。

過去の国民党による権威主義的な統治で行われた人権侵害やその結果の真相究明などを進める「移行期の正義」の取り組みとして、蔡政権は昨年10月から、当時下された有罪判決の取り消し対象となる元政治犯のリストの発表を始めた。先月30日に第4弾のリストが公表され、これまでに5837人の有罪判決が取り消された。

蔡総統は、政治犯を生むという過去の轍を台湾が再び踏むことはないとし、台湾は中国大陸の民主化と人権の発展に関心を持っていると言及。その上で、「中国にはこの道(民主化)を進んでほしい。この道はきついが、もしこの道を歩む上でわれわれにできることがあれば力を尽くす」と述べた。

(顧セン/編集:名切千絵)