韓高雄市長「党の指名あれば予備選参加」 市議反発/台湾

【政治】 2019/05/14 17:56 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
韓国瑜高雄市長=資料写真

韓国瑜高雄市長=資料写真

(高雄 14日 中央社)来年の次期総統選への出馬の行方が注目されている野党・国民党の韓国瑜高雄市長は13日、台湾メディアのインタビューに対し、党からの指名があれば党内予備選に参加する意向を明らかにした。総統に当選した場合は高雄で執務を行う考えも示し、高雄市議からは反発する声が出ている。

韓氏は経済誌「天下雑誌」のインタビューで、「もし党が本当に私を強制的に指名して、私が参加し、総統に当選したならば、高雄で執務を行う。高雄を離れない」と述べた。また、「党が私を指名の形で党内予備選に参加させようとするなら、私は受け入れる」と明言した一方、自身への悪評が毎日のように立てられている現状に触れ、「このまま続けば(予備選で)勝てるとは限らない」と自虐的に笑った。

これに対し、与党・民進党の陳致中高雄市議は、韓氏は「総統に当選したら高雄で執務を行う」とすることで、「途中でコースを変更してもマイナスの影響はない」ことを正当化し、総統選出馬に対する市民の反発を取り除こうとしていると指摘。陳市議は、これには説得力が全くないと批判した。

野党・時代力量の黄捷市議は、韓氏が本当に党の指名に応じて総統選に出馬するなら、市長の座にいるべきではないと反発。韓氏が市長就任からの5カ月間、市議会での質問にまともに答えられていない実情を指摘し、台湾全土の人々に目を向けられる器量が韓氏にはあるのか、疑問を呈した。

韓氏は昨年12月に市長に就任したばかり。市民感情を鑑み、先月23日の記者会見で、「現行制度下の党内予備選には参加できない」と予備選不参加を表明していた。

国民党は、韓氏を含め、総統選に出馬する意向のある全ての候補者が党公認候補の指名争いに参加できるようにする特別規則を設ける方針を固めており、規則は15日の中央常務委員会で決定される見通し。6月上旬に予備選の候補者リストを発表し、テレビ討論会や世論調査を経て、7月下旬の公認候補正式決定を目指すとしている。

(王淑芬、余祥、王承中/編集:名切千絵)