台湾初の国産潜水艦、模型初公開 2025年末引き渡しへ

【政治】 2019/05/09 19:36 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
初公開された台湾初の国産潜水艦の模型

初公開された台湾初の国産潜水艦の模型

(高雄 9日 中央社)国産潜水艦の建造を担う専用工場の起工式が9日、南部・高雄市内で行われ、建造される試作艦の模型が初公開された。建造を手掛ける造船大手、台湾国際造船の周志明・副総経理(副社長)によれば、試作艦の排水量は2500~3000トン。2025年末の引き渡しを目指す。

建造予算は493億台湾元(約1750億円)。全長約70メートル、幅約8メートル、高さ約18メートルとなる見通し。

与党・民進党の蔡英文総統は「自主国防」の実現を目指している。現役潜水艦4隻は老朽化が指摘されているが、中国の圧力により諸外国が台湾への売却に積極的になれないという事情がある。2017年、潜水艦の国産計画が本格始動。昨年4月、米政府が台湾の潜水艦建造への米企業の参加を認め、部品の調達などの商談ができるようになった。

周副総経理は、これが台湾初の自主建造潜水艦となることに言及。台湾に潜水艦建造が可能であることを示せれば、参加を申し出る外国企業が増えるとの見方を示し、他の企業や技術が加われば、2隻目以降にはより良い装備が搭載できると期待を示した。

周副総経理によれば、この試作艦が完成すれば、就役期間が70年超に上る米国製「海獅」を退役させた上で、4隻体制を維持できると説明。政府の計画では8隻まで増やしてから、30年余り使用されているオランダ製の2隻も徐々に退役させる方針だという。

(王承中/編集:楊千慧)