次期総統選 野党・国民党、韓高雄市長の予備選参加望む/台湾

【政治】 2019/04/23 17:28 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
23日午前、高雄市政府で声明を発表する韓国瑜市長

23日午前、高雄市政府で声明を発表する韓国瑜市長

(台北 23日 中央社)来年1月に行われる次期総統選に向け、最大野党・国民党の韓国瑜高雄市長が「現行制度下の党内予備選には参加できない」との声明を発表したことに対し、同党は23日、予備選は党内で実施方法について十分に話し合いを行った上で実施するとした上で、韓氏に党内予備選への参加を呼び掛けた。

昨年11月の統一地方選で、ユーモラスで分かりやすい言葉を武器にブームを巻き起こし、与党・民進党の牙城である高雄で市長当選を果たした韓氏。次期総統選を巡り、国民党の有力候補の1人とされ、出馬がたびたび取り沙汰されている。

韓氏は23日、高雄市政府で会見を開き、党内予備選に参加しない姿勢を示した一方で、「中華民国の発展と保護のためなら責任をとるつもりだ。個人の損得や栄誉を顧みず、台湾を変えることだけを願う」とも述べた。支持者からは「間接的な出馬表明」という見方が出ており、予備選ではなく党からの指名による総統選出馬を望んでいるのではとの指摘も一部の政治活動家などから上がった。

政権奪還を目指す国民党の党内予備選には、朱立倫・前新北市長や王金平・前立法院長(国会議長)に加え、鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長(会長)も名乗りを上げている。

だが、同党の予備選の実施方法はまだ決まっておらず、韓氏は会見で「政治権力は長い間、密室協議に徹している」などと党中枢を暗に批判。郭董事長は23日、フェイスブックで韓氏に賛同を示し、予備選の規則が迅速に定められることを願うとした。

民進党新聞部の丁允恭主任は同日、誰にでも立候補する権利はあるとし、国民党が最終的に誰を候補に選んでも、民進党は最も強い候補者で応じる自信があるとコメント。韓氏には市長としての職務を全うするよう求めた。

(王承中、王淑芬、葉素萍/編集:楊千慧)