“神のお告げ”で総統選出馬決断の鴻海会長、蔡総統が皮肉る/台湾

【政治】 2019/04/18 19:26 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
取材に応じる蔡総統(中央)

取材に応じる蔡総統(中央)

(台北 18日 中央社)鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長(会長)が、来年1月の次期総統選への出馬を決めるに当たり、台湾で広く信仰される道教神の指示を仰いだり、神のお告げがあったと話したりしたことを受け、蔡英文総統は18日、総統になるということは神にお伺いを立てるのでも神になるのでもなく、国家を守り、国民一人一人を大事にすることだと述べた。

内政部警政署(警察庁)が同日台北市内で開催した式典に出席した際、取材に応じた。蔡総統は、郭氏は事業で成功した企業経営者で、尊敬に値するライバルだと称賛。一方で、総統の仕事は雇い主となる2300万人の台湾住民の面倒を見ることだと認識する必要があり、郭氏は心の持ち方を改めなければならないと述べた。台湾の各宗教については、自身は敬虔(けいけん)な心で接し、宗教行事にも参加しているとした。

郭氏は17日、航海の安全を守る女神「媽祖」を祭る新北市板橋の慈恵宮と、商売の神「関聖帝君」を祭る同市淡水の行天武聖宮を参拝。神の支持を得たとして野党・国民党の総統選公認候補を決める予備選に参加する意向を表明した。

(劉建邦/編集:塚越西穂)