頼氏出馬 民進党内から不安の声 蔡総統の再選支持続々/台湾

【政治】 2019/03/19 14:08 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統の再選支持を表明する立法委員(国会議員)たち

蔡英文総統の再選支持を表明する立法委員(国会議員)たち

(台北 19日 中央社)頼清徳前行政院長(首相)が来年行われる総統選の民進党公認候補を選ぶ党内予備選に立候補を届け出たのを受け、党内分裂を不安視する声が出ている。蔡英文総統の再選支持も続々と表明されており、各党員が団結を呼び掛けている。

民進党予備選への立候補届け出が始まった18日、頼氏が出馬を表明すると、党内では驚きが広がった。事情を知る関係者によると、頼氏はかつて党幹部に自身の出馬について相談しており、その際は党内の団結を理由に不出馬を求める意見が大多数だったという。立候補を届け出る前夜にも頼氏は友人と意見を交換したが、使命感に燃える頼氏の意志は揺るがず、徹底的に参戦する決意を固めたという。

頼氏が所属する派閥「新潮流派」のメンバーは頼氏の決意を尊重する一方で、不安視する声も聞かれた。鄭文燦桃園市長は次期総統選について、民進党は団結するよりほかないとした上で、予備選で党内の仲違いが生まれれば総統選に不利になるとの見方を示し、腰を据えて話し合う必要性を強調した。

陳菊総統府秘書長(官房長官に相当)や翁章梁嘉義県長、陳明文立法委員(国会議員)、羅致政立法委員らは蔡総統再選への支持を相次いで表明。蔡総統を支持する各派閥の立法委員計20人余りは20日、記者会見を開き、党内の団結を訴える。

蘇貞昌行政院長は18日、フェイスブックで、頼氏の出馬に理解を示し、「全ては台湾をより良くするため」との見解を表明した上で、「団結してこそこの時を乗り越えることができ、さらに厳しい将来の挑戦に立ち向かえる」とつづった。

(温貴香、邱俊欽、顧セン、廖禹揚/編集:名切千絵)