欧州議会が台湾支持の声明文 蔡総統が感謝 今後の協力に期待

【政治】 2019/02/22 18:24 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
欧州議会の議員155人が署名した台湾支持の声明文をランゲン氏(左)から受け取る蔡総統

欧州議会の議員155人が署名した台湾支持の声明文をランゲン氏(左)から受け取る蔡総統

(台北 22日 中央社)蔡英文総統は20日、欧州議会の親台派議員、ヴェルナー・ランゲン氏と面会し、台湾支持を表明する声明文を受け取った。蔡総統は、自由と民主主義の理念を堅持してさえいれば、国際社会は必ず台湾を応援してくれることが証明されたと述べて感謝の意を表明し、双方の今後のさらなる協力関係構築に期待を示した。

声明文は両岸(台湾と中国)の現状維持を呼び掛けるもので、欧州連合(EU)と加盟国が両岸の平和的関係の発展を支持し、中国に台湾海峡における軍事行動の回避を促すと強調しているほか、台湾の国際機関への有意義な参加を支持する姿勢も示された。同議会の議員155人が連名で出された。

多数の議員の支持を得たことについて、駐EU兼駐ベルギー代表処の曽厚仁代表(大使に相当)は、同議会で台湾海峡の平和と安全に対する関心が高まっている表れだとした上で、中国の習近平氏が1月2日に行った演説で「一国二制度」による台湾との統一を主張し、武力行使も排除しない意向を表明した後、本来署名に消極的だった議員が自主的に署名したケースを紹介。習氏の談話が国際社会の反感を買ったとの見方を示した。

欧州への経済的な影響力を強める中国に配慮し、これまで両岸に関する議題に公的に触れることが少なかった欧州議会。ここ2年、中国が台湾への圧力を強めているのを背景に態度に変化が現れ、昨年にはEUの政策執行機関である欧州委員会に対し、台湾との2国間投資取り決め(BIA)に向けた交渉開始を促す決議を採択したほか、EUと加盟国に対し、中国の台湾に対する軍事的挑発を全力で阻止するよう呼び掛けるなどの動きが出ていた。

(温貴香、唐佩君/編集:塚越西穂)