蔡総統、再選出馬を正式表明 野党・国民党からは候補に複数の名/台湾

【政治】 2019/02/21 14:49 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
国民党の総統選候補として有力視される(左上から時計回り)朱立倫氏、王金平氏、呉敦義氏、韓国瑜氏

国民党の総統選候補として有力視される(左上から時計回り)朱立倫氏、王金平氏、呉敦義氏、韓国瑜氏

(台北 21日 中央社)2020年の次期総統選に向けた動きが活発化している。20日には独立志向とされる与党・民進党の蔡英文総統が再選を目指し出馬する意向を報道陣に対し正式に表明。対中融和路線の最大野党・国民党からは、朱立倫・前新北市長や王金平・前立法院長(国会議長)が出馬の意向を示しているほか、呉敦義党主席(党首)や韓国瑜高雄市長らの立候補が取り沙汰されている。

朱氏は2016年の前回総統選で蔡総統に敗北。昨年末、新北市長を任期満了で退任すると次期総統選への出馬を目指す考えを明らかにした。王氏は20日、台北市内で行われたパーティーで「総統に当選したら、国内の和解を必ず達成させ、両岸(台湾と中国)の共栄を目指す」とあいさつ。支持者からは「総統好(こんにちは)」の歓声を浴びた。

呉氏は20日に受けたインタビューで、出馬の意向に関する質問に「慎重に考える」と回答。一方、党主席として党内で最も適した人材を選ぶとも述べた。今月中旬には2大政党で立場が食い違っている両岸間の平和協議(取り決め)について言及。国民党が与党に返り咲いた際には中国との調印を目指すとの方針を示し、政党間の議論を再燃させた。

昨年11月の統一地方選で、ユーモラスで分かりやすい言葉を武器にブームを巻き起こし、高雄市長に初当選した韓国瑜氏。日刊紙が20日に公表した世論調査では、党内外で名が挙がっている有力候補全員を上回る結果をたたき出した。党主流派と距離があるとされるが、党主席である呉氏は韓氏の出馬に開放的な態度を示している。これについて韓氏は同日、「心はここ(総統選)にはない」とコメントした。

(温貴香、葉素萍、游凱翔、程啓峰、余祥/編集:楊千慧)