手には“プーさん” 行政院長、中国に呼び掛け アフリカ豚コレラ/台湾

【政治】 2019/02/05 13:28 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
アフリカ豚コレラの防疫啓発動画で、「くまのプーさん」のぬいぐるみを手に中国に措置強化を呼び掛ける蘇貞昌行政院長(右、蘇氏フェイスブックfacebook.com/gogogoeballより)

アフリカ豚コレラの防疫啓発動画で、「くまのプーさん」のぬいぐるみを手に中国に措置強化を呼び掛ける蘇貞昌行政院長(右、蘇氏フェイスブックfacebook.com/gogogoeballより)

(台北 5日 中央社)蘇貞昌行政院長(首相)は5日、アフリカ豚コレラの防疫に関する啓発動画を自身のフェイスブックで公開した。蘇氏は中国の習近平氏を連想させる「くまのプーさん」のぬいぐるみを手に、アフリカ豚コレラが猛威を振るう中国に防疫措置の強化を呼び掛けた。

中国のネットユーザーから「プーさん」に似ていると揶揄されている習氏。そのため、中国のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ではプーさんに関するイラストや文章などが規制の対象になっているとされ、昨年にはプーさんを実写化したディズニー映画「プーと大人になった僕」が中国で上映禁止になった。

蘇氏は動画の終盤でプーさんのぬいぐるみを手にし、「中国政府に防疫強化と感染状況の情報提供を要請する」と呼び掛け、「隣人は互いに助け合うべき。傷つけ合うべきではない」と訴えた。

台湾はウイルスの侵入を阻止しようと、水際対策を強化している。北部の玄関口である桃園国際空港では中国、香港、マカオを出発した便で到着した旅客を対象に手荷物検査を実施。先月25日からはアフリカ豚コレラの発生国・地域から豚肉製品を持ち込んだ外国人が過料の支払いを拒んだ場合、入境禁止とする措置を取っている。

昨年8月に中国で発生が確認されて以降、台湾は幾度となく中国側に感染状況の問い合わせを行ってきたが、一向に回答は得られず、今月2日に初めて中国から報告があった。行政院(内閣)農業委員会によると、提供された統計の数値は台湾側が計算した推計値よりもはるかに少なかったという。中国の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)は3日、民進党当局がアフリカ豚コレラ対策を政治利用していると批判した。

(編集:名切千絵)