米元高官が蔡総統の議会演説を働き掛け 外交部、感謝も「計画ない」/台湾

【政治】 2019/01/22 15:50 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統

蔡英文総統

(ワシントン 22日 中央社)米ブッシュ(子)政権で国防総省中国部長を務めたジョセフ・ボスコ氏が21日、議会専門誌ザ・ヒルへの投書で、連邦議会とトランプ大統領に対し、蔡英文総統を議会演説に招請するよう呼び掛けた。外交部(外務省)の李憲章報道官は22日、米国の友人からの支持に感謝するとしつつも、「関連の計画はない」と明かした。

米国では昨年からすでに、蔡総統の招請を求める声が上がっている。米国の全レベルの官僚の台湾訪問を認める台湾旅行法が議会を通過した後、共和党のスティーブ・シャボット下院議員がポンペオ国務長官に、蔡総統を議会演説に招き、ホワイトハウスでトランプ大統領と面会できるようにするよう呼び掛けていた。

ボスコ氏は投書で、「議会とトランプ政権が米台関係を次のレベルに引き上げる時だ」とし、台湾旅行法で定められた内容や台湾関係法が掲げる民主的安全保障の確保という大きな目的の実行を求めた。その上で、「議会は上下両院合同会議での演説に蔡総統を招くことによって、手本を示すべきだ」と主張した。

下院でナンシー・ペロシ議員が女性議長になり、女性議員が過去最多を記録したことにも触れ、アジアで現在唯一の女性指導者である蔡総統を迎えるのにペロシ氏は最適の人選だと指摘。蔡総統の議会演説を実現するには、蔡総統の米国訪問のためのビザを出すトランプ政権の協力が必要だと訴えた。

蔡総統の招請によって中国が激怒する恐れがあることにも言及。一方で、「中国が数十年に及びあらわにしてきた台湾問題への不満を米国が克服すべき時が来ている」と背中を押した。

(鄭崇生、侯姿瑩/編集:名切千絵)