民進党主席選 中堅層代表の卓栄泰氏らが届け出/台湾

【政治】 2018/12/14 19:29 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
来年1月投開票の民進党主席選に立候補する(左から)游盈隆氏、卓栄泰氏

来年1月投開票の民進党主席選に立候補する(左から)游盈隆氏、卓栄泰氏

(台北 14日 中央社)来年1月6日に投開票される与党・民進党の党主席(党首)選の立候補受け付けが10~14日に行われ、最終日の14日に、行政院(内閣)の卓栄泰秘書長(59)と台湾民意基金会の游盈隆董事長(62)が届け出た。2020年の次期総統選の前哨戦とされる先月下旬の統一地方選で大敗し、党勢の立て直しが急務となる同党。2人の候補者のうち、北部・桃園市の鄭文燦市長を筆頭とする党内中堅層が共同で推挙する卓氏に注目が集まっている。

鄭市長は13日深夜、自身のフェイスブックで卓氏を支持する声明を発表。民進党が最も難しい状況にある今、「われわれの世代が共同で責任を担う時だ」と、改革の必要性や中堅層の団結を訴えた。卓氏については、地方から中央まで豊富な経歴を持ち、職務を忠実に全うしてきたとした上で、謙虚で私欲に溺れず、党主席に最適な人物だとつづった。投稿の最後には賛同者として、北部・新竹市の林智堅市長や中部・台中市の林佳龍市長、南部・屏東県の潘孟安県長、同・台南市の黄偉哲次期市長ら6人が派閥を超えて名を連ねた。

立候補に伴い、現在の職務を辞任する決意を示した卓氏。時期については選挙前としながらも、行政院の運営に影響を及ぼさないため頼清徳院長(首相)と話し合いの上決めたいとした。

一方の游氏は、卓氏との競合を歓迎する姿勢を示し、「主席は派閥同士の談合から生まれるものではなく、党員の直接選挙で選出される」ことをうたう規定を例にとり、すでに変質してしまった党内の政治文化を変えたいと意気込んだ。

民進党の規約では、同党が与党となった場合、総統が党主席を兼任する。蔡総統は地方選での大敗を受け主席を任期内で辞任したため、現在は北部・基隆市の林右昌市長が代行しており、来年選出される新党首の任期は2020年5月までとなる。

卓栄泰氏は1959年生まれ。台北市議会議員、立法委員(国会議員)、総統府副秘書長、民進党秘書長などを歴任した。謝長廷駐日代表(大使に相当)の弟子と見なされるが、いずれの派閥とも良好な関係を維持している。2008年の総統選で民進党が敗北したのを機に政界から遠ざかっていたが、16年に発足した蔡英文政権下で再度重用されている。

(葉素萍、呂欣ケイ、侯姿瑩/編集:塚越西穂)