与党牙城の高雄市、市長選主要2候補が初の討論会で応酬/台湾

【政治】 2018/11/20 17:56 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
討論会の前に握手を交わす陳(左)、韓両候補=三立テレビ提供

討論会の前に握手を交わす陳(左)、韓両候補=三立テレビ提供

(高雄 20日 中央社)24日投開票の高雄市長選に向け、主要候補者である与党・民進党の陳其邁氏と野党・国民党の韓国瑜氏を招いた公開討論会が19日、三立テレビ(台北市)で開かれた。2人は高雄の経済、観光、産業、文化、麻薬の撲滅などの議題について、2時間にわたって激しい攻防を展開した。

民進党の牙城である高雄市。だが、対抗馬の韓氏が「物が売れて、人材が戻れて、市が儲かる」といった分かりやすい選挙スローガンを掲げて有権者の心をつかみ、いわゆる「韓流ブーム」を巻き起こしている。民進党は圧倒的優勢だったものの、苦戦を強いられている。

有権者が特に関心を持つ地元の観光や経済の議題について韓氏は、中国との交流を拒み、観光産業を行き詰まらせたと陳氏を批判。対する陳氏は、中国に頼るしか打開策がなく、色眼鏡をかけて高雄を「古くて貧乏だ」と貶す韓氏の宣伝は逆効果にしかならないと反論した。

市長就任後の抱負に関しては、韓氏は「お金を稼ぐこと」が市民にとっての急務で、その信頼を取り戻すためにも、当選後は自身とチームの清廉潔白を約束し、汚職などが発覚した場合は、生涯刑務所に入ると誓った。一方、陳氏は高雄が自らの道を進めるよう、高雄に全身全霊を捧げる姿勢を見せた。

地元の大学の教授らは陳氏の政見について、市の未来像や市政企画、漁業、産業、青年、経済政策に対する論述が明確と評価。韓氏に関しては市の財政問題、クリーンな政治、対中政策、観光分野での問題提起が評価されたものの、高雄の市長代理などを歴任した陳氏に比べて、主に北部を活動拠点としていたこともあり、高雄への認識不足を問題視する見方もある。

(汪淑芬/編集:荘麗玲)