蔡英文総統「屈従、譲歩はしない」 中国に「良性の役割」呼び掛け

【政治】 2018/10/10 12:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統

蔡英文総統

(台北 10日 中央社)蔡英文総統は10日、総統府前で行われた双十国慶節(中華民国の建国記念日)の祝賀式典で演説を行い、北京当局に対し、「責任ある大国として地域および世界において、衝突の発生源になるのではなく、良性の役割を担うべきだ」と呼び掛けた。また、「われわれは軽率に対抗を高めることはせず、屈従、譲歩もしない」と約束した。

蔡総統は、中国の一方的な「文攻武嚇」(言葉で攻撃、武力で威嚇)と外交的圧力は両岸関係を傷つけるだけでなく、台湾海峡の平和と安定の現況にとって厳しい挑戦になっていると言及。台湾海峡の平和と地域の安定の維持は台湾の人々全体の最大公約数だとし、しっかり守り通していく姿勢を示した。「安定を求め、変化に対応し、進歩する」ことこそが、台湾の適応策だと説明した。

国の安全保障については、(1)取って代わることのない台湾の戦略的重要性構築(2)防衛力向上(3)外来勢力による国内での破壊活動の阻止、民主主義制度と社会経済の正常な運営を確保(4)世界経済、貿易戦略の調整やグローバル展開の立て直し―の4つの面から強化していく方針を示した。

政府が力を入れる大規模インフラ整備計画の進展や電力危機、水不足、雇用環境などの改善、景気回復などの成果もアピールした。

就任以来の2年余り、国政の改革に全力で突き進んできたとした上で、「国家は進歩しなければならず、後戻りしてはいけない」とし、年金改革や脱原発、移行期の正義などの政策を引き続き推進していく姿勢を明確にした。

(編集:名切千絵)