謝駐日代表、偽ニュース見極め呼び掛ける 駐大阪代表の死受け/台湾

【政治】 2018/09/19 19:43 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
謝長廷駐日代表

謝長廷駐日代表

(東京 19日 中央社)台北駐大阪経済文化弁事処(総領事館に相当)の蘇啓誠処長が自殺したのを受け、謝長廷駐日代表(大使に相当)が19日、東京都内で記者会見を開いた。蘇氏の自殺の背景には、台風21号の影響で関西国際空港に多くの旅行客が取り残された際、中国の駐大阪総領事館が大型バスを手配して中国人を避難させたとする情報がインターネットで拡散され、大阪弁事処の支援が不十分だという批判が強まったことが指摘されている。謝代表は、拡散された内容が事実と異なっていたことを改めて説明した上で、「フェイク(偽)ニュース」を見極める能力を持つよう呼び掛けた。

ネットでは、「中国が大型バスを関西空港に派遣した」などとする情報が流れた。台湾人が乗車するには「中国人と認める」ことが求められたとされ、台湾メディアにも取り上げられた。だが、謝代表は7日、中央社の取材に対し、当時空港の敷地内に乗り込んだ車は1台もなく、中国がバスを派遣したのは空港の敷地外だったと説明した。

謝代表は会見で、ネットで拡散された写真が撮影されたと思われる場所に実際に足を運んで確認したと話し、蘇氏への批判は事実と異なる情報に基づいてなされたとの見解を示した。「蘇処長への不当な仕打ちは、われわれが彼に代わって必ず晴らす」と強調した。

自身の進退については、「ここではコメントしない」と述べた。その理由について、ネットに寄せられた辞任を求める書き込みは「5分の1から4分の1が中国から発せられた」ものだと説明し、ネットで拡散されている情報の真偽や出所について今後詳しく調査する方針を示した。

(楊明珠/編集:楊千慧)