対中国大陸担当トップ、米ワシントンで講演 両岸関係の改善に期待/台湾

【政治】 2018/07/19 15:08 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
米ワシントンの国際シンポジウムで基調講演を行う大陸委員会の陳明通主任委員

米ワシントンの国際シンポジウムで基調講演を行う大陸委員会の陳明通主任委員

(ワシントン 19日 中央社)台湾の対中国大陸政策を担当する大陸委員会のトップ、陳明通主任委員(閣僚)は18日、米ワシントンで両岸関係に関する国際シンポジウムに出席し、開幕式で基調講演を行った。陳主任委員は、台湾と中国大陸は互いに域内の意見に耳を傾け、実務的な対話を行うべきだと述べ、両岸関係の改善に期待を寄せた。

同シンポジウムは、米政策研究機関「ヘリテージ財団」と台湾民主基金会が合同で開催した。陳主任委員は、約70年にわたる両岸関係を振り返り、双方が満足する解決方法はいまだに見つかっていないと指摘。蔡英文総統は就任以来、中華民国憲法と両岸人民関係条例などに基づき、実務的な態度で両岸関係に向き合ってきたと説明し、「一つの中国」を前提とした「92年コンセンサス」(九二共識)については、歴史的事実に「尊重」を示した上で、両岸の平和と安定した発展を推進してきたと述べた。

また、中国大陸は民主主義や人権に対する尊重が欠けているとし、中華民国の存在を長きにわたって無視してきたために両岸の問題は解決に至っていないと言及。米国の台湾に対する支持に感謝を示し、今後も地域の安定と繁栄に貢献していく姿勢を強調した。

陳主任委員は式典の後の取材で、米国が両岸間で話し合いの手段がないことに憂慮を示している点について、今回の講演は中国大陸側に対する台湾の立場の説明であると同時に、意思疎通の一種でもあると語った。講演にはさまざまな意味が含まれていたと話し、「大陸側も聡明だ」とした上で、歴史に理解のある人であれば善意をくみ取れるだろうとの見方を示した。

陳主任委員は23日までの日程で米国を訪問している。

(江今葉/編集:楊千慧)