台湾は米国の交渉カード?米国在台協会理事長「そう考えていない」

【政治】 2018/06/14 16:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
米国在台協会のモリアーティ理事長

米国在台協会のモリアーティ理事長

(台北 14日 中央社)米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のジェームズ・モリアーティ理事長が13日、中央社のインタビューに応じ、米国が台湾を中国大陸との交渉カードにするのかという質問に対して、「米国はそのように考えていない」と回答した。台湾を重視する姿勢を示した上で、米国は台湾との関係を犠牲にしてまで中国大陸と連携することが必要だとは思っていないと語った。

モリアーティ理事長は、台湾は米国に重要な利益をもたらすとし、今後もこの利益を守っていきたいと表明。米国が台湾を裏切るような兆候は見受けられないと語り、台湾を裏切ることは「あり得ない」と考えるベテラン官僚がトランプ政権の中でも増えていると説明した。

中国大陸当局が海外の航空会社などに対し、台湾を「国」として表記しないよう要求する事態が相次いでいることについては、中国大陸のやり方は中国大陸自身にとってもメリットがないとし、台湾の人々を侮辱していると語った。中国大陸がしばしば「平和的な統一を望む」と言っていることにも触れ、現在のやり方では逆効果だということを中国大陸は理解するべきだと呼び掛けた。

両岸(台湾と中国大陸)関係については、双方が建設的な対話を行うことを望むとし、今後も対話促進に向けた働き掛けを行っていくとの方針を示した。だが一方で、米国は(両岸関係に)介入しないとの立場も改めて表明した。

モリアーティ理事長は12日に行われたAIT台北事務所の新庁舎落成式に合わせて訪台。2016年10月に現職に就任して以来、台湾を訪問するのは4度目で、13日には蔡英文総統と会談した。16日まで滞在する。

(侯姿瑩/編集:楊千慧)