「量より質」外交戦略の転換求める声=ドミニカ共和国断交/台湾

【政治】 2018/05/01 19:35 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
林昶佐議員

林昶佐議員

(台北 1日 中央社)中華民国(台湾)外交部(外務省)は1日、外交関係を結んでいたカリブ海の島国ドミニカ共和国との断交を発表した。同国と中国大陸との国交樹立を受けての措置であり、これで台湾と外交関係を持つ国は過去最少の19カ国になった。これについて、与野党の立法委員(国会議員)からは「中国大陸は今後も外交攻勢を強めていくだろう」と懸念の声のほか、「資源や関心を国交締結国の数(の維持や拡大)に集中させるのをやめたほうがいい」と外交戦略に異を唱える意見も出ている。

外交戦略の見直しを訴えるのは、野党・時代力量の林昶佐議員。林氏は、国際機関で台湾への支持を呼び掛けるのは、米国やカナダ、日本など台湾と外交関係を持たない国が多いことを指摘。国交締結国の数にこだわるよりも、こうした友好国や潜在的な友好国との関係強化に力を入れるべきだと主張した。

中国大陸による「金銭外交攻勢」を受け、台湾は2001年からこれまでに、計13カ国との断交を余儀なくされた。2016年5月の蔡英文政権発足以来、ドミニカ共和国で3カ国目。現在国交がある19カ国の大半を、太平洋の島国や中南米の国が占める。その他地域では、アフリカにスワジランドとブルキナファソの2カ国、欧州ではローマ法王庁(バチカン)の1カ国のみとなっている。

(劉冠廷、陳俊華、范正祥、李淑華/編集:羅友辰)