唐鳳氏、台湾のデジタルデモクラシーを紹介=バチカンの国際シンポ

【政治】 2018/03/13 18:24文字サイズ:字級縮小字級放大
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唐鳳氏

唐鳳氏

(バチカン 13日 中央社)唐鳳・行政院(内閣)政務委員(無任所大臣に相当)が10日、バチカンで開かれた人工知能に関するシンポジウムに出席し、デジタル技術が台湾の民主化に与えたポジティブな影響について紹介した。唐氏がスピーチの際に手に持ったタブレット端末の背面には中華民国とバチカンの国旗が貼られ、参加者の目を引いた。シンポジウムはローマ法王庁科学アカデミーが主催した。

バチカンをめぐっては先月、断交中の中国大陸と司教任命に関する枠組み協定を結ぶ準備を整えたと報じられた。唐氏は、今回の訪問にバチカンとの外交関係を固める使命があったのか報道陣に尋ねられると、シンポジウムのテーマは自身の専門分野であり、学んだことで貢献するのが主な目的だと話した。同行した李世明・駐バチカン大使は「いずれの交流も双方の関係向上に役立つ。これこそが素晴らしい外交だ」と述べた。

唐氏は、出席した多くの専門家が科学技術の発達によって民主主義が後退するのではないかと懸念を示していたと明かす。グーグルやフェイスブックなどの大企業がデジタルの世界で過度の権力を握っているにも関わらず、監督されることは少ないと憂慮する意見もあったという。

唐氏によれば、スピーチでは、白タク行為だとして問題視されていた配車サービス「ウーバー」と所管機関の話し合いが、法の制定や改正などについて意見を交換するウェブサイト「vTaiwan」を活用して行なわれたことや、昨年10月に開設された社会的企業を支援する「社会創新実験中心」で企業と省庁が意思疎通を図るテレビ会議が定期開催されていることなどを紹介したという。

(黄雅詩/編集:名切千絵)

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