台湾漁船に規定違反 漁業権免許取り上げへ 日本「適切な処理求める」

【政治】 2018/03/07 15:29 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
宜蘭県蘇澳籍の漁船「東半球28号」の移動軌跡を表すマップ=漁業署提供

宜蘭県蘇澳籍の漁船「東半球28号」の移動軌跡を表すマップ=漁業署提供

(台北 7日 中央社)行政院(内閣)農業委員会漁業署は6日、日本の取締船から追跡を受けた東部・宜蘭県蘇澳籍の漁船「東半球28号」に規定違反があったとして、漁業権免許の没収などを検討すると明らかにした。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は7日、事実に基づいてこの件に対処する方針を示し、台湾側に対し、漁船の規定違反を適切に処理するよう求めた。

漁業署の黄鴻燕署長によれば、同漁船は1~3日に台日漁業取り決めの適用水域の内外で操業を行った。はえ縄漁業としてライセンスを取得しているため、適用水域内で操業する場合は事前申請が必要だが、同漁船は許可を得ていなかったという。この規定違反に対し、漁業権免許の没収に加え、1年以下の幹部船員業務資格停止または過料を検討するとしている。

また、4日に遊漁船として出港した際、台湾本島から30カイリ以内と規定される活動範囲を越えて航行したほか、搭乗した幹部船員の人数が規定を満たしていなかったことも判明した。黄署長は、この件についても別途処分を検討すると述べた。

一方、日本台湾交流協会は中央社の取材に対し、同漁船が3日、未許可で日本の排他的経済水域(EEZ)に入り、操業を行っていたと主張。水産庁の取締船の停船命令に従わなかったため、漁船を追跡したとしている。4日の追跡については、同漁船は再び日本のEEZ内におり、操業はしていなかったものの3日と同一の漁船だと確認されたため、前日の状況を把握するために停船を命令したと説明。だが、同漁船が停船を拒否したため、取締船は同漁船が検査を逃れるために逃走したと判断し、再び追跡したという。

台湾からの抗議に関する内容については、コメントを控えるとした。

(楊淑閔、侯姿瑩/編集:名切千絵)