台湾漁船への追跡権行使は「行き過ぎ」=外交部が日本に抗議

【政治】 2018/03/06 17:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾漁船への追跡権行使は「行き過ぎ」=外交部が日本に抗議

(台北 6日 中央社)台湾と日本の双方が主張する排他的経済水域(EEZ)で台湾の漁船が日本の取締船から追跡されたのを受け、外交部は5日、日本側の対応は行き過ぎだとして日本に厳正に抗議したと明らかにした。同部の李憲章報道官は6日、分析の結果、漁船は日本の領海内で操業を行っていないと判断したとし、それにも関わらず日本側が追跡権を行使した点について抗議したと説明した。

台湾の遊漁船「東半球28号」は4日、台湾が定める暫定執法線の東側、日台双方がEEZを主張する与那国島西側の海域で、日本側から追跡や放水などの妨害を受けた。李報道官によれば、日台の友好関係に傷を付けないため、今後海上で取り締まりを行う際に同様の状況が再び起こらないよう日本側に求めたという。

6日に外交部で開かれた定例会見では、この件が近日開催予定の台日漁業委員会に与える影響についても質問が飛んだ。台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の張淑玲秘書長は「予定通り実施される」と説明。一方で、開催の日程と議題については「準備段階」だとし、漁船が境界を越えたのか、違法操業していたかなどについても話し合われる可能性があると語った。

台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)は同日、日本政府への抗議に関して「われわれは捕獲行為を行っていないと認識している。これは重要だ」と述べた。台湾漁船が境界を越え、捕獲行為も行っていたと日本側が主張していることにも触れ、日台は互いに証拠を出すべきだとの考えを示した。現時点で日本側の証拠は受け取っていないという。

同漁船は遊漁船として出港しており、台湾が定める航行範囲の規定への違反が認められた。謝代表は、対外的には必ず漁師、主権を守る立場に立つとしながらも、漁船の規定違反については内部で反省すべきだと述べた。

(顧セン、侯姿瑩、黄名璽/編集:名切千絵)