蔡英文総統、被災地の花蓮にエール 防災体制の強化誓う=春節の講話/台湾

【政治】 2018/02/15 13:24 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
春節の講話を発表する蔡英文総統(総統府公式Youtubeより)

春節の講話を発表する蔡英文総統(総統府公式Youtubeより)

(台北 15日 中央社)旧暦大みそか(除夕)の15日、蔡英文総統は春節(旧正月)の講話を発表した。地震で被災した東部・花蓮の人々にエールを送り、地震被害を最小限にする防災体制の構築を約束したほか、対岸(中国大陸)の人々と全世界の華人に新年のあいさつを伝えた。

蔡総統は、6日夜に発生したマグニチュード6.0の地震で大きな被害を受けた花蓮の人々に伝えたいことがあると前置きし、「安心してください。どんなことがあっても、台湾中が花蓮の人々の味方です」と励ました。さらに、政府には地震の発生を食い止めることはできないものの、「政府にできるのは、しっかりとした防災体制を構築し、地震によって起こりうる損害を最小限にすること」と決意を示した。

また、震災発生後の台湾社会が愛と団結に満ち溢れているのを感じたと言及。民宿が自主的にスペースを被災者に提供したり、若者が救助活動に携わる人に朝食を差し入れたりしていた例を挙げ、「これこそがわれわれの台湾。一致団結したからこそ、災害によって倒れたりしない」と台湾の人々をたたえた。国際社会から多くの関心やお見舞いが寄せられたのにも触れ、受けた恩を大きくして返すことも台湾人の真情だと呼び掛けた。

今回の震災では犠牲者のうち9人が中国大陸籍だった。蔡総統は、「人道援助において両岸(台湾と中国大陸)に距離はなく、われわれは最大限の力を尽くした」と話し、遺族が新たな一年で心の傷を乗り越えられるよう願った。

過去1年での景気回復の傾向にも言及した蔡総統。昨年は年間輸出額が過去2番目に高い水準となったほか、失業率は2001年以来の低水準に改善した。産業競争力と経済の勢いがさらに向上した上で、政府が進める賃金引き上げの具体策が合わされば、これまでの賃金停滞の局面を抜け出せるはずだと自信を見せた。

(編集:名切千絵)