バチカン、司教任命権で中国大陸に妥協か 台湾は関係維持に自信

【政治】 2018/02/03 19:05文字サイズ:字級縮小字級放大
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フランシスコ法王(左)と握手を交わす李世明・駐バチカン大使=駐バチカン大使館提供

フランシスコ法王(左)と握手を交わす李世明・駐バチカン大使=駐バチカン大使館提供

(台北 3日 中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つバチカンが、中国大陸と司教任命に関する枠組み協定を結ぶ準備を整えたとロイター通信が2日付で伝えた。これを受け、外交部(外務省)の李憲章報道官は同日、同部は両者の対話などを「慎重に見守っている」とした上で、協議は宗教のみで、政治的なものには及ばないとする考えを示した。

報道では、バチカン高官が、中国大陸との協定が数カ月内にも締結されると明らかにしたとあり、たとえ完全な解決でなくても国交樹立への道が開かれる可能性があると指摘している。

バチカンは、台湾と外交関係を結ぶ20カ国のうち唯一の、欧州における「国交国」。これまでに民進党所属の陳水扁総統(2005年)、国民党の馬英九総統(2013年)が同国を訪問したほか、昨年5月にはマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与防止に関する協力覚書を締結している。

李報道官は、「今後もバチカンとの交流や協力を通じて宗教の自由や融和の精神と成果をアピールしていきたい」と、さらなる関係深化を目指す政府の立場を強調した。

バチカンと中国大陸は1951年に断交。司教の任命権を巡って長年対立してきた。だが、フランシスコ法王は2013年3月の就任以来、約1200万人のカトリック信者がいると推定される中国大陸との関係改善に向け、文化交流などに取り組んでいる。

(候姿瑩、陳永昌/編集:塚越西穂)

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