中国大陸が台湾攻める可能性「排除する人いない」 蔡総統、テレビ出演

【政治】 2018/01/23 16:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
ニュース番組に出演する蔡英文総統(右)=総統府提供

ニュース番組に出演する蔡英文総統(右)=総統府提供

(台北 23日 中央社)蔡英文総統は就任以来初めてテレビのニュース番組のインタビューに応じ、22日夜番組が放送された。蔡総統は中国大陸が台湾を攻撃する可能性について「排除する人はいない」とした一方で、硬直した状態が続く両岸(台湾と中国大陸)関係について「交渉のために交渉をするべきではないし、交渉のために受け入れがたい条件や政治的前提をのむこともできない」と就任当初の方針を貫く姿勢を見せた。

蔡総統は1992年に両岸の窓口機関が合意したとされる「一つの中国」を前提とした「92年コンセンサス」(九二共識)を受け入れていない。2016年5月の蔡政権発足以降、中国大陸は公式対話を中止し、台湾の国際活動の妨害や台湾周辺での軍事訓練などを通じて圧力を強めている。

蔡総統は中国大陸が台湾を攻める可能性について、中国大陸の為政者が理性的か否かが決め手となると指摘。両岸問題はもはや両岸だけではなく、地域的な問題だとし、中国大陸側は「注意深く斟酌(しんしゃく)すべきだ」と述べた。また、両岸の問題に立ち向かうには台湾人の団結が不可欠だとし、「中国大陸が圧力をかければかけるほど、台湾人は団結を強める」と語った。

蔡総統の発言について、国防部(国防省)の陳中吉報道官は23日の定例記者会見で、中国共産党が台湾問題の解決を諦めていないことは周知の事実であり、国軍は今後も警戒や監視を続けていくと述べた。

(呂欣ケイ/編集:楊千慧)