「日本占領時代の不正義も追及するべき」=国民党主席/台湾

【政治】 2017/12/07 13:59文字サイズ:字級縮小字級放大
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国民党の呉敦義主席

国民党の呉敦義主席

(台北 7日 中央社)台湾で戦後から長く続いていた権威主義体制の時代に起きた政治的弾圧の真相究明などを目指す法案「移行期の正義促進条例」が5日、立法院(国会)で与党・民進党などの賛成多数で可決された。これを受け、野党・国民党の呉敦義主席(党首)は6日、「日本占領時代も適用時期とするべきだ」などと述べ、国民党が政権の座にあった1945年からの約47年のみが対象とされていることに遺憾の意を表明した。

同条例の適用時期は、1945年8月15日(日本による台湾統治の終了)から1992年11月6日(離島の金門と馬祖で戒厳令が敷かれた最後の日)までとされている。台湾本島では1987年7月15日に戒厳令が解除された。

法案では、権威主義の象徴の排除や適用時期にあった冤罪被害者の名誉回復などを担当する委員会の設置が定められている。呉主席は、憲兵・警察を動かせる司法・調査権を委員会が有していることを指摘し、「憲法違反、人権侵害になる」として違憲審査申請の方針を明らかにした。

一方、民進党の主席を兼務する蔡英文総統は6日、「市民がつらい歴史の記憶により恨み合うことはなくなり、台湾は違う国になる。われわれの民主も一歩前に進む」などとする談話を発表し、念願だった法案の国会通過を喜んだ。

民進党は陳水扁政権時代(2000~2008年)の2003年にも「移行期の正義促進条例」の前身となる法案を提出したが、少数与党だったため可決にはこぎ着けなかった。

(謝佳珍/編集:羅友辰)

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