戒厳令解除30周年記念式典 「人権教育を推進する」=文化部長/台湾

【政治】 2017/07/16 16:33文字サイズ:字級縮小字級放大
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鄭麗君氏

鄭麗君氏

(台北 16日 中央社)台湾で38年間続いた戒厳令(1949~87年)が解除されてから30周年を迎えた15日、文化部(文化省)は総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道で記念式典を開催した。鄭麗君文化部長(文化相)は、国民党政権による不当逮捕や言論弾圧などが行われた白色テロの歴史や同党の一党独裁下にあった国家の暴力について解明がまだ不十分だとし、移行期の正義こそがわれわれに民主主義を伝えてくれる授業であり、人権教育を全面的に推し進めていくべきだと強く述べた。

鄭部長は、人権資料の公開や研究を目的とした博物館の設立を目指す法案の進捗状況について、20日に行政院院会(閣議)で可決されれば、立法院(国会)で審議が進められる予定だと報告した。式典当日、会場には蔡焜霖氏など白色テロの被害者が100人近く集まり、鄭部長は1人1人と握手を交わして回った。

蔡氏は自身が離島・緑島に10年にわたり投獄されたことを振り返り、「国民党政権は国共内戦に敗れた恨みの矛先を台湾人に向け、38年にも及ぶ戒厳令を敷いた。そして学習熱心で人生の理想を追求する若者をスパイだとして殺したのだ」と強く訴え、台湾の民主と自由を守ってほしいと若者に向けてエールを送った。

中部・台中市では戒厳令時代の資料展示や当時放送禁止となった曲を演奏するイベントが与党・民進党の主催で開催されている。イベントでは台湾語歌手の文夏さんがインディーズバンドと共にかつて禁止された自身の代表曲を声高々に歌い上げ、「スカッとする」と晴れ晴れとした表情を見せた。

(カク雪卿/編集:楊千慧)

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