日本人建築家設計の「台湾タワー」、建設一時中止へ

【政治】 2015/01/20 19:25 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台中市政府提供

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(台中 20日 中央社)林佳龍台中市長は19日、日本の建築家が設計した巨大建造物「台湾タワー」の建設工事を一時見合わせると発表した。建設中止で生じる違約金などの損失額は3億台湾元(約11億2000万円)を下回るとしている。

台湾タワーは台中市の直轄市昇格などを祝うために、胡志強前市長が建設を決めた。デザインは国際建築設計コンペティションで1位に入賞した日本人建築家、藤本壮介氏が携わり、竣工後は市のランドマークになるとして注目を集めていた。

市政府は予算が150億元(約561億円)と当初の見込みからほぼ倍増したことや設計・システムの安全性に大きな問題があるなど工事中断の理由を説明。また、問題解決に向けた専門チームを発足させ、関連の調査報告を1カ月以内に提出する予定。

林市長は昨年末の就任後、台中国家歌劇院(伊東豊雄氏設計)など前市長が在任中に進めていた公共施設の建設の見直しを相次いで行っている。今回の決定について、前副市長の蕭家淇氏は「台湾の名誉が傷つく恐れがある」と述べ、懸念を表明している。

(カク雪卿/編集:荘麗玲)