台湾・台北市長選、無所属の柯文哲氏が勝利へ 与党・国民党の牙城崩す

【政治】 2014/11/29 20:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
勝利宣言をする柯文哲氏

勝利宣言をする柯文哲氏

(台北 29日 中央社)29日に投開票が行われた台北市長選で、野党が後押しする無所属候補で医師の柯文哲氏(55)は、初当選がほぼ決まった。無所属の候補が台北市長を務めるのは1994年の直接選挙開始以来初めて。

柯氏は事実上の一騎打ちとなっていた与党・国民党候補の連勝文氏(44)の陣営から、台湾大学病院に開設した個人口座を使った不正や、臓器売買などの疑惑を指摘されていた。しかし、いずれも違法性や関与はなかったとして収束し、支持率には大きな影響を与えなかった。

一方、連陣営は馬英九政権の支持率低迷などにより苦戦を強いられ、自陣営での票固めを行い巻き返しを図っていた。だが、批判の対象となっていた「特権階級」のイメージを払拭できず、柯氏を「皇民化された人の子孫」とする関係者の失言なども重なったことで、相手候補のリードを崩すことはできなかった。

台北市は、1994年に与党勢力が分裂したことで当選を許した民進党の陳水扁氏を除き、長らく国民党の候補が市長を務めており、同党は今回の敗北で“首都”の地盤を失うことになった。

(編集:杉野浩司)