謝長廷元行政院長が訪中 民進党で過去最高レベル

【政治】 2012/10/01 14:35 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
謝長廷元行政院長が訪中  民進党で過去最高レベル

(台北 1日 中央社)野党民進党の謝長廷元行政院長が4日から中国大陸を訪問する。私的交流のある国際イベントへの個人参加だが、民進党政権期に行政院長(=首相)をつとめ、2008年には同党から総統選挙に出馬した謝氏は、民進党関係者の訪中としては過去最高レベル。

謝氏は1日記者会見を開き、「中国が台頭する中、民進党が周辺化されてはならない」「国民党と共産党の協力関係が常態化するのはよくない」と述べ、民進党に大陸との信頼関係はなく一定のリスクはあるが、これが突破口となり党の将来的な選択肢が増えればよいと期待を示した。

戦後に大陸から台湾に移った中華民国体制に否定的な背景のある党内にあって、謝氏は「中華民国憲法を両岸関係の基準とする」など独自の理論を主張してきた。記者会見では「憲法では(両岸は)1つの国、但しこちらは中華民国、あちらは別の憲法」「両岸は各自が己の主張をし、あいまいさを残している」「憲法の未来には民進党の立場があるが、台湾が最も団結できるコンセンサスは憲法」と饒舌に語った。

謝氏は自派閥の国会議員などとともに5人で訪中、5日までアモイで大学訪問や台湾企業視察などを行い、6日に北京市内を参観、7日にカクテル世界大会に出席し、8日に帰台する。政治的な学術会議などはない模様。

2008年からの国民党政権下で両岸関係は大きく進展、今年1月の総統選挙では、両岸政策への不安感が民進党の敗北原因のひとつと指摘され、同党では近ごろ学術交流などで訪中する関係者が増えている。