高雄史上最も「遠い」刑事事件 東沙島の廟で窃盗?

【政治】 2012/04/22 18:07 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
高雄史上最も「遠い」刑事事件  東沙島の廟で窃盗?

(高雄 22日 中央社)高雄市旗津区に属する南シナ海の東沙諸島・東沙島の廟で窃盗と見られる事件が発生、高雄市警察は、445キロ離れた捜査史上最も遠い事件現場で奮闘している。

珊瑚礁から成る僅か1.74平方キロメートルの東沙島に一般住民はおらず、警備を担当する行政院海岸巡防署の部隊と、島にある空港の管理や気象観測などを行う国軍関係者ら約200人が常駐しているのみ。

1948年ごろにつくられた島唯一の廟「大王廟」は、古代中国の武将・関羽を奉ったもので、この半世紀以上の間に島に立ち寄った漁民や駐留関係者などが安全などを願い奉納して行ったメダル状の金、計269枚・150万台湾ドル(414万円)相当が安置されていた。

先月1日、廟の金庫にしまわれていた金が全てなくなっていることが発覚、海巡署により高雄市警察に届けが出された。しかし、必要物資の全てを本島からの空輸に頼っている島では完全な現場保存ができず、高雄と東沙を結ぶのは週1便の小型機のみで、捜査は難航している。

警察では科学捜査を進め、また常駐者をポリグラフにかけるなどしているが、公務員200人が駐留するのみの小島には、気まずい空気が漂い始めているようだ。

東沙諸島については中国大陸も領有権を主張しているが、台湾が実効支配しており、2007年に中華民国(台湾)国立環礁公園に指定され、メディアに公開もされている。