長栄グループ総裁、民進党・蔡候補の表敬訪問拒絶

【政治】 2012/01/03 19:07 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
長栄グループ総裁、民進党・蔡候補の表敬訪問拒絶

(台北 3日 中央社)海運、航空の大手、エバー・グリーン・グループ(長栄集団)の張栄発総裁は3日、民進党の総統候補である蔡英文主席の表敬訪問を昨年中に断っていたことを明らかにした。

張総裁によると、2カ月ほど前、蔡主席から表敬訪問したいとの意向を伝えられたという。張氏はこれまで、選挙関連の話題を回避してきたが、3日の報道陣との懇談会の席上、再選を目指す国民党の馬英九総統が掲げる両岸関係の原則「92年コンセンサス」(一つの中国、各自解釈)への支持を公に表明、これを否定している蔡候補を暗に批判した。

張氏は、情勢不安な国が多い中、台湾が安定を保てるのは対中関係の改善が大きく影響していると指摘。その上で、「92年コンセンサス」の存在によって両岸双方の意思疎通と対話の基礎が保たれ、いかなる議題も話し合うことができるのであり、「92年コンセンサス」がなくなれば台湾経済は打撃を受けるだろうとの見方を示した。

蔡候補は、「92年コンセンサス」の代わりとして、台湾全体の民意を基礎とする「台湾コンセンサス」を対中関係に適用することを主張しているが、張氏は「台湾コンセンサスは台湾の独立を講じるもので、自分としてはそれを認めない」との考えを表明した。

精密機器の受託生産で世界最大の鴻海グループなどに続き、長栄グループも事実上の国民党支持を表したことは、接戦が伝えられる選挙戦に影響を与えそうだ。