「台湾」名義から「台北」に変更も国旗掲げて入場=LGBT国際競技大会

【社会】 2018/08/05 18:30 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
性的少数者によるスポーツの祭典に出場する台湾の選手団

性的少数者によるスポーツの祭典に出場する台湾の選手団

(パリ 5日 中央社)性的少数者(LGBT)によるスポーツの祭典「ゲイゲームズ」が4日、フランス・パリで開幕した。台湾は「台湾」名義で出場する予定だったが、同イベントの公式サイトの表記が「台北」に変更されていたことが先月末分かった。中華民国国旗の使用も危ぶまれたものの、開幕式で台湾の選手団は国旗を掲げて入場。台湾への支持を示そうと、米国やフランスの選手が中華民国国旗を掲げて行進する姿も見られた。

ゲイゲームズはゲイゲームズ連盟(FGG)がスポーツ活動を通じたLGBTの理解促進などを目的に1982年から4年に1度開催。台湾は今年初めて選手団を派遣し、「台湾」名義で出場することが決まっていた。だが、一部メディアの報道によると、同イベントの公式サイトで「Taiwan,Republic of China」となっていた表記が「Taiwan(Chinese Taipei)」などに変更され、最終的に「Taipei」となった。背景には中国の圧力が指摘されている。

一方、開幕式では、各チームとも好きな旗を掲揚することが認められた。入場行進では各国、地域の旗やLGBTの尊厳を示す「レインボーフラッグ」など、さまざまな種類の旗がはためいた。台湾の選手団は中華民国国旗のほか、英語で「台湾、アジアで初めて同性婚を合法化する国」と書かれた横断幕を掲げて入場した。

米国のカリフォルニアやフランスの選手たちは、開幕式前に台湾の選手を見つけると、中華民国国旗を分けてもらいたいと申し出たという。台湾の選手団の同行者は、オーストラリアやカナダの人々からも台湾を支持する言葉を掛けられたと話した。

選手団の主将を務める水泳選手の游坤義さんは、台湾がアジアで初めて同性婚の合憲性が認められたことを広く知ってもらうことが最も重要だと語る。「台湾はわれわれを代表する集団であり、社会的価値の象徴なのだ」と訴えた。

同イベントは12日まで。91カ国・地域から1万人余りが出場し、約30万人の観客動員を見込む。

(曽依セン/編集:楊千慧)