蔡総統「われわれが最も好きな国は台湾」=台湾女優「私は中国人」投稿で

【両岸】 2018/08/04 14:36 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台北市の選挙イベントであいさつをする蔡英文総統

台北市の選挙イベントであいさつをする蔡英文総統

(台北 4日 中央社)台湾の女優、ビビアン・ソン(宋芸樺)さんが過去に「最も好きな国」を聞かれて「台湾」と答えたことが中国で批判を集め、交流サイト(SNS)に「私は中国人です」などとつづった謝罪文を掲載した。これを受け、蔡英文総統は3日、中国の圧力に屈しない姿勢を示し、「われわれの最も好きな国は台湾だと大きな声で言おう」と述べた。

与党・民進党主席を兼務する蔡総統はこの日、11月の台北市長・市議選に向けた決起集会に出席。あいさつに立った蔡総統は、国交締結国の引き抜きや台湾で開催予定だった国際スポーツ大会の中止、中国で活動する台湾の芸能人に対する意思表示の強要など、中国が台湾への圧力を強めていることに言及。「(中国は)台湾人の自信を喪失させ、屈服させようとしている」とした上で、「こんなときこそわれわれの固い意志を見せつけよう」と呼び掛けた。

ソンさんは自身が主演した台湾映画「私の少女時代」(我的少女時代)のヒットなどを機に知名度を上げ、最近では中国の作品にも出演。先月末に中国で公開された「西虹市首富」は公開3日で興行収入約9億人民元(約146億円)に達した。だが、2015年のインタビュー映像で「好きな国」に「台湾」を挙げたことが中国のネットユーザーに掘り起こされ、「台湾独立派」などと非難が集中。ソンさんは2日、中国で広く使われている短文投稿サイト「ウェイボ」(微博)に謝罪文を投稿した。

今年3月には台湾の俳優のクー・ユールン(柯宇綸)さんが中国のネットユーザーに台湾独立派と指摘された影響で、主演映画「ジョニーは行方不明」(強尼・凱克)の中国公開が見送られた。

(葉素萍/編集:楊千慧)