日本から帰国のクルーズ客、あわや下船拒否の騒ぎ/台湾

【社会】 2018/07/07 19:48 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
クルーズ船会社からの「見舞金」を手にする女性

クルーズ船会社からの「見舞金」を手にする女性

(基隆 7日 中央社)北部の海の玄関口、基隆港で6日、香港のクルーズ船会社、スタークルーズ(麗星郵輪)が運営する客船の乗客が、日程の急な変更とそれに伴う同社の対応に不満だとして下船拒否をほのめかし、警察が出動する騒ぎが起こった。全乗客2287人のうち、796人が船内にとどまったものの、7日朝には全員下船し、事なきを得た。

問題の客船は基隆港発着で、那覇・大阪を5泊6日で巡るもの。1日午後6時に基隆港を出港したが、2日に寄航を予定していた那覇港が台風の影響で閉鎖したことを受け、急きょ目的地を石垣島に変更。このほか、体調不良を訴えた乗客をヘリコプターに載せるために航路を調整するなどのハプニングも重なり、次の寄港地、大阪港に到着したのは、予定の4日午前7時半より6時間も遅い、同日午後1時半だったという。このしわ寄せで、大阪での滞在時間が本来の12時間から8時間に短縮されたほか、基隆港への帰港も6日午後3時から同11時過ぎにずれ込んだ。

スタークルーズは全乗客に、船内で利用できる1500台湾元(約5400円)相当の食事券を渡して理解を求めたものの、一部の乗客は受け入れず、下船拒否などを訴えていた。これを受け、同社台湾営業部が6日午後10時、基隆港で記者会見を開き、適切に対応したと主張。一方で、次回の旅費を半額にすることなどを約束して事態の収束を図った。

同港には連絡を受けた警官約300人が待機していたが、乗客1491人は到着後間もなく下船。南部に住む人を含めた796人が同社の手配で船上で一泊し、7日港を離れた。全員に1500元の現金が“お見舞金”として渡されたという。

(沈如峰/編集:塚越西穂)