台湾の歴史を描いた長編小説、ドラマ化へ 小説の日本語版出版も視野に

【社会】 2017/12/03 19:05文字サイズ:字級縮小字級放大
LINE分享給好友
陳耀昌氏

陳耀昌氏

(台北 3日 中央社)台湾で起きた国際的な事件を背景に異なる民族間の衝突や融和への痛みを描いた長編小説「傀儡花」のドラマ化が決定した。現在は製作のための入札作業が進められており、小説の日本語版も出版される見通しだという。

同作は医師で台湾の歴史小説も手掛ける陳耀昌氏の作品。昨年1月の出版後、台湾文学界で指標となる「台湾文学賞」図書類長編小説部門で金賞を受賞した。公共放送の「公共電視」がそのドラマ化を目指し、1億5500万台湾元(約5億8000万円)を投じる。

小説の舞台は台湾最南端の恒春半島。1867年、遭難した米国船ローバー号の乗員が台湾原住民(先住民)に殺害される「ローバー号事件」が発生した。のちに台湾原住民の酋長と難破した船員の安全を保証するための条約が結ばれており、小説はこれらの史実を基に描かれた。

陳氏によれば、日本語版は天理大学(奈良県)の下村作次郎教授(外国語学科中国語専攻)が翻訳を担当する。台湾の運命を左右した同事件が日本語版を通じて、海外の人々により広く知ってもらえることが期待される。

陳氏は「傀儡花」の発表から2年弱で、新たな長編小説「獅頭花」を書き上げ、2日、その新刊発表会が行われた。

(羅苑韶/編集:荘麗玲)

LINE分享給好友