「イラ・フォルモサ!」 台湾じゃなく沖縄だった?=研究者が指摘

【社会】 2017/11/14 19:36文字サイズ:字級縮小字級放大
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ウィキメディア・コモンズより

ウィキメディア・コモンズより

(台北 14日 中央社)台湾は16世紀半ば以降、航海中のポルトガル人から「イラ・フォルモサ(Ilha Formosa)」(ポルトガル語で「美しい島」)と称賛された――。台湾の世界史の教科書ではこれが通説として紹介されている。だが、台湾史専門家の研究で、当時ポルトガル人が見た島は台湾ではなく、沖縄だった可能性が浮上している。

新説を唱えるのは中央研究院台湾史研究所の翁佳音副研究員と作家の黄験氏。両氏は今年8月に発表した歴史書「解碼台湾史1550-1720」の中で、フォルモサが実は沖縄だった可能性を指摘した。

同書によれば、16、17世紀の外国語文献を調べた結果、ポルトガル人が美しい島と呼称した証拠はなく、大部分の文献で台湾本島は「Lequeo pequeno」(小琉球)と記述されていたという。

翁副研究員は中央社の取材に対し、当時の航海誌から、ポルトガル人が言うフォルモサは全て北緯25度にあったと説明。北緯25度は台北の南を通るため、フォルモサは台北以北の島だったと推測したところ、ポルトガル人が当時指したのは台湾ではなく、沖縄だったはずだという結論に至ったと解説した。16世紀の緯度の誤差は小さかったという。

また、同書では1580年代のスペイン人の航海誌に「Ilha Formosa」に類似した「As Ilhas Fermosas」(美しい諸島)との記載が見つかったことも指摘された。翁副研究員は、台湾を最初に「Fermosas」と呼んだのはスペイン人だと考えているという。

(余暁涵/編集:名切千絵)

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