フェイスブック、台湾の選挙の公正確保へ 作戦室を設置

【経済】 2019/12/31 12:55 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
フェイスブックが台湾の総統選のために作戦室を置くのは初めて

フェイスブックが台湾の総統選のために作戦室を置くのは初めて

(台北中央社)来年1月11日に投開票される総統選、立法委員(国会議員)選に合わせ、米交流サイト大手フェイスブックが来年1月1日以降、サイト上の動向を監視する作戦室を台北とシンガポールのアジア地域本社に設置することが業界関係者への取材で分かった。フェイスブックが台湾の総統選のために作戦室を置くのは初めて。フェイスブックは30日夜、中央社の取材に対し、選挙の公正を確保するのが狙いだと説明した。

フェイスブックによれば、シンガポールにはデータサイエンスやSNS運営、工学、研究、法務などの分野のメンバーからなる「地域性選挙センター」を、台湾には「部門横断的ワークチーム」を設置する。台湾のワークチームは地域性選挙センターと共同でサイトを24時間体制で監視し、出現しうる脅威に即座に対応する。

この業界関係者によれば、台北の作戦室は中央選挙委員会や法執行機関と連絡を取り合い、各政党と総統候補3氏の陣営も台湾にあるフェイスブックのチームと連絡を保つ。台北作戦室の勤務外の時間は米国本社が交代で監視を続け、24時間対応可能な体制を確保するという。

この業界関係者は、2016年の総統選や昨年の統一地方選では、台湾の有権者は現在ほど積極的にSNSを参考にしておらず、虚偽情報も当時はまだ世間を騒がせるほどではなかったと指摘した上で、今回の総統選はより大きな挑戦に面しているとの見方を示した。作戦室の役割は迅速な決定にあるとし、メンバーが面と向かって議論することで、コミュニケーションと意思決定の効率を高めるのが狙いだとした。

フェイスブックは2018年の米中間選挙の際にも米カリフォルニアの本社に作戦室を構え、選挙に影響を及ぼす偽アカウントや偽ニュースの撲滅を図るほか、人工知能(AI)技術で虚偽の投稿を判別するなどの対策を講じていた。

(呉家豪/編集:名切千絵)