南部・屏東、台湾バナナの輸出強化 東京五輪で提供目指す

【経済】 2019/12/03 18:21 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
2日のブランド発表会に臨む屏東県の呉麗雪副県長(中央)

2日のブランド発表会に臨む屏東県の呉麗雪副県長(中央)

(台北中央社)バナナの生産量が台湾全土で最多の南部・屏東県は、県産バナナの輸出強化に力を注いでいる。大手スーパーと共に設立した独自ブランドの輸出を目指すほか、潘孟安県長は1日、日本を日帰りで訪れ、販売状況を視察。来年の東京五輪で県産バナナを食材として提供することを目標に掲げている。

同県と手を組むのはPXマート(全聯福利中心)。台北で2日、記者会見を開き、バナナのブランド「壱把蕉」を立ち上げたと発表した。呉麗雪副県長は、台湾バナナは歯ごたえや甘さで東南アジア産に勝るが、見た目で劣っていたと説明。新ブランドでは、異なる畑間で生産管理を標準化し、品質の安定を図った。

両者はまず、生産と販売の連動を図る県内の複数協同組合と協力し、国内で販売。消費者の反応を見てから、来年3月に輸出を開始する予定だという。日本のスーパーでの販売も視野に入れているとした。

一方、潘県長は1日、東京を日帰りで訪問。県産バナナの売り場を視察し、市場や販路などについて理解を深めた。台湾バナナがフィリピン産や中南米産より好評だとの声が訪問先の店長から聞かれたという。潘県長は、農産物の国際的な安全認証「グローバルGAP」の取得を奨励する方針を示し、東京五輪の食材に県産バナナが採用されることに期待を寄せた。

同県によれば、台湾から日本へのバナナの輸出量は今年はすでに約2800トンに達しており、このうち約7割が屏東産だという。

(郭シセン、蔡ホウ敏/編集:楊千慧)