みずほ銀行、台北支店開設60周年祝う 藤原頭取「恩返ししていく」/台湾

【経済】 2019/11/29 17:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
みずほ銀行の藤原弘治頭取

みずほ銀行の藤原弘治頭取

(台北中央社)みずほ銀行は28日、台北支店開設60周年を祝う記念パーティーを台北市内のホテルで開いた。藤原弘治頭取はあいさつで、日本の新元号「令和」の英語訳が「beautiful harmony(美しい調和)」であることに触れた上で、「台湾のみなさんと新しい時代に向けてbeautiful harmonyを奏でられるよう、恩返しをさせていただきたい」と述べ、台湾での事業発展に意欲を示した。取引先や金融業界関係者など約650人が出席した。

同行の前身の一つである日本勧業銀行は日本統治時代の1923年に台北支店を開設。日本人技師の八田与一が建設を指揮したことで知られる南部・台南の烏山頭ダム(1930年完成)に融資するなど、土地改良や水利事業の支援を中心として台湾の発展に寄与した。日本統治時代は最盛期で5支店を展開したが、戦後の1946年に支店は台湾土地銀行に移管された。一部の建物は国立台湾博物館土銀展示館(旧台北支店)、土地銀行台南支店(旧台南支店)として現在も残っている。

1959年9月、台湾で外国銀行初となる支店を台北に開設(当時は日本勧業銀行)。為替業務を開始し、1967年には預貸金業務の取り扱い認可も取得した。台湾の発展に合わせて同行も規模を拡大させ、現在は台北、台中、高雄に計3支店を構える。貸出残高は1989年に比べ、25倍に増加。台湾に進出する外資系銀行として最大の規模を誇っている。

台北支店の担当者によれば、台湾での業務は法人向けのみで、取引先は約4000社。日系企業の割合は半数程度で、台湾やその他海外企業が残りの半分を占める。「日本のマーケットへの知見」(担当者)が強みになっているという。

藤原頭取はあいさつで「金融サービスのみならず、事業の面で役に立てるよう全力を尽くしたい」と言及。これに関して担当者は、台湾で再生可能エネルギーが注目を浴びているのを背景に、台湾の経済に貢献するという使命の下で、洋上風力発電関連事業への融資を行っていると明かした。

パーティーには、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(大使に相当)や金融監督管理委員会の黄天牧副主任委員、同行と昨年11月に日台企業の連携に関する協議書を締結した台湾の経済団体、中華民国三三企業交流会の許勝雄理事長らも出席した。

(名切千絵)