台湾の海外受注高、6カ月連続でマイナス 米中貿易摩擦が不安材料

【経済】 2019/05/21 16:31 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
4月の台湾の海外受注高、前年同月比3.7%減となった

4月の台湾の海外受注高、前年同月比3.7%減となった

(台北 21日 中央社)経済部(経済省)統計処が20日に発表した4月の海外受注高は、376億6000万米ドル(約4兆1500億円)で、昨年11月から6カ月連続でマイナスとなった。前年同月比は3.7%減だったが、同部の予測(同6.7~9.2%減)は下回った。台湾は例年、下半期に受注が集中する傾向があり、今後上向きになると見込まれるが、米中貿易摩擦などの不確実要素があるため、プラスに転じられるかは不透明となっている。

主要輸出品では、機械、プラスチック製品、化学品、卑金属などがおしなべて減少した。主因として、世界経済の減速や米中貿易摩擦などが挙げられている。一方、スマートフォンやノートパソコンなど情報通信商品は計105億3000万ドル(約1兆1600億円、同3.3%増)と好調だった。

同処の林麗貞処長は今後の見通しについて、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC、高性能計算技術)や次世代通信規格(5G)、モノのインターネットなど新しい応用技術の開拓が商機につながるとの見方を示している。

米国は13日新たに、中国からの輸入品約3000億ドル分に最大25%の追加関税を課す方針を発表した。これについて林氏は、対象品目には携帯電話やノートパソコンなど台湾の主要輸出品が含まれており、台湾への影響拡大が予想されると説明。今後の発展を引き続き注視する意向を示した。

(蔡ホウ敏/編集:塚越西穂)