誠品生活、東京に日本1号店 19年秋開業 日台文化の交流の場に

【経済】 2018/10/16 19:57 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
誠品生活のマーシー・ウー董事長

誠品生活のマーシー・ウー董事長

(台北 16日 中央社)誠品書店などを手掛ける誠品グループは16日、台北市内で記者会見を開き、書店とライフスタイルを融合させた「誠品生活日本橋」を商業施設「COREDO(コレド)室町テラス」(東京都中央区)に2019年秋にオープンさせると発表した。誠品生活のマーシー・ウー(呉旻潔)董事長(会長)は、日本橋店を「台湾と日本の文化交流のプラットフォームにできれば」と意気込みを語った。

コレド室町テラスは、三井不動産が日本橋で再開発を進める複合ビル「日本橋室町三井タワー」に入る。誠品生活の日本進出は、三井不動産の働きかけにより実現。会見に出席した三井不動産の石神裕之取締役常務執行役員は誠品を「台湾の宝」とたたえる。誘致は4年に及んだという。海外のブランドをテナントに選んだ理由については、歴史ある日本橋の再生には、外から日本橋を見てもらい、変えてもらう必要があるとし、その役割を誠品生活に託したと説明した。

誠品生活が中華圏以外の地域に進出するのは初めて。ウー董事長は日本進出が「こんなに早く起こるなんて思わなかった」とし、当初三井不動産から話しをもらった時は、言語と文化の壁があるため、迷っていたと明かした。だが、三井不動産が日本橋エリアの再生計画を「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をコンセプトに、短期的な利益ではなく長期的な視点で捉えている点に心を動かされたという。文化関連の事業に本気で取り組むなら、このようなパートナーと日本橋のような歴史ある場所が不可欠だと考え、昨年の第1四半期に出店を決めたと語った。

また、昨年死去した誠品創業者の呉清友氏が、台湾発祥の「誠品」という文化のプラットフォームが、サービス業が世界最高レベルに発達している社会にいる日本人から認められたことを誇らしく感じていたエピソードを明かし、日本橋店が「日本人を驚かせ、台湾人に誇りに思ってもらえる」場所になることに期待を寄せた。

誠品生活日本橋はコレド室町テラスの2階に入居。書店チェーンの有隣堂がライセンス供与を受け、運営を担当する。売場面積は2870平方メートル。書店、グルメ、工芸体験や雑貨の販売などを行うゾーンが設けられる。潘幸児・運営ディレクターによれば、グルメゾーンには日本初出店の台湾ブランドも入る予定。訪台日本人客に人気のドライフルーツなど台湾の特産品も取り揃え、日本の消費者に徐々に台湾の食材に親しんでもらいたいとしている。

(名切千絵)